2011年 05月 22日
性的なことば/井上章一 他=編(講談社現代新書) |
井上章一・斎藤光・澁谷知美・三橋順子=編による共著
誰でも知っている「愛人」や「不倫」から意外に知られていない(というか殆どだれも知らないんじゃないかという)「近畿グレートリング」まで、「性」にかかわる言葉について、その由来や変遷などを書きつなれた新書。
基本的には社会学的な視点で書かれているのだけれど、それぞれ書き手の芸風が表に立っている。
「共著」の中には、全体の整合性をとるために、かなり書き手の個性が抑えられているものもあるけれど、本書は、露骨に記名的な感じになっている。
そのなかでも、「井上章一」と「三橋順子」が突出していた。
井上章一は、よくテレビでもみる、あのおっちゃんだけれど、いつものしゃべりと同じ感じで、軽妙な感じの文章。よくも悪くも安心して軽い読み物的に楽しめる。
一方、三橋順子は、自分語りを交えつつ、ジェンダー論的視座で、いかにも「女装家」らしくあくの強い語り口。
マスメディア(特にテレビ)は、最近女装家やオネエ系を露出させている。ところが、その一方でトランスジェンダーやトランスセクシャルの問題を蔑ろにしているように思われるだけに、こういう本で手軽に性について考えてみるのもいいかもしれない。
誰でも知っている「愛人」や「不倫」から意外に知られていない(というか殆どだれも知らないんじゃないかという)「近畿グレートリング」まで、「性」にかかわる言葉について、その由来や変遷などを書きつなれた新書。
基本的には社会学的な視点で書かれているのだけれど、それぞれ書き手の芸風が表に立っている。
「共著」の中には、全体の整合性をとるために、かなり書き手の個性が抑えられているものもあるけれど、本書は、露骨に記名的な感じになっている。
そのなかでも、「井上章一」と「三橋順子」が突出していた。
井上章一は、よくテレビでもみる、あのおっちゃんだけれど、いつものしゃべりと同じ感じで、軽妙な感じの文章。よくも悪くも安心して軽い読み物的に楽しめる。
一方、三橋順子は、自分語りを交えつつ、ジェンダー論的視座で、いかにも「女装家」らしくあくの強い語り口。
マスメディア(特にテレビ)は、最近女装家やオネエ系を露出させている。ところが、その一方でトランスジェンダーやトランスセクシャルの問題を蔑ろにしているように思われるだけに、こういう本で手軽に性について考えてみるのもいいかもしれない。
by zippa-zappa
| 2011-05-22 23:19
| 読書